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少年は残酷な弓を射る/We Need to Talk About Kevin  [本についてのお話]

みなさん、こんにちわ。
もう秋ですねとやっと言えます!朝起きる時に心地良く肌寒い風が当たり幸せな気持ちになります。
しかしながら、風邪を引きやすい時期でもありますのでお体に気を付けてお過ごし下さいませ。

今回は最近読み終えてしまい、本の世界から一度出てしまったことがとても寂しくなってしまうような、深く衝撃を受けた本をご紹介させて頂きます。
お気に入りの作家さんの本、感動して心に残る本、ドキドキするミステリーな本、そして今までこのブログで紹介させて頂いた本…どれも大切な本たちです。

でも今回紹介させていただく本は、出会ってしまった!とあっという間に心をつかまれ、どうしよもなく引き込まれて抜け出せなくなる本でした。

少年は残酷な弓をいる.jpg
少年は残酷な弓を射る/We Need to Talk About Kevin(原題)
著者 ライオネル・シュライヴァー  翻訳 光野多惠子、真喜志順子、 堤理華
上巻・下巻とあります♪アメリカでは2003年に発行されていますが、日本はなんと今年2012年に初めて発行されました。映画が公開されるので発行に至ったのでしょうか?
本当に翻訳され、発行され、出会えて良かったと心から思います。



この小説を原作に映画が作られて日本でも今年の春先に公開されました。
少年はの映画.jpg
監督リン・ラムジー イギリス・アメリカで製作された映画です。
主演は『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』では白の魔女を演じたティルダ・スウィントンです。この美しい息子はエズラ・ミラーという新星の実力派俳優が演じています。


キャリアウーマンの女性エヴァ カチャドリアンとその美しく賢い息子ケヴィン カチャドリアンの二人の稀有な関係を中心に、家族なら当たり前のようにあると思われている愛情を問うお話です。
母のエヴァは人生をかけてきた仕事とハンサムで太陽のように明るい夫を心から愛していると実感できますが、なぜか息子のケヴィンを心から愛しているとは思えないことに気付いてしまい途方にくれ戸惑います。
その気持ちはケヴィンがお腹の中にいる時からすでに感じていて、他の妊婦の女性のように喜び楽しむ気持ちを持てないでいました。妊娠中の精神的な不安からくるものだと信じようとしますが、実際にケヴィンが生まれると、それは気のせいや気の迷いではないと実感します。
そんな母親の本当の心をお腹の中にいる時から感じていたのか、それともすでに母親のことならすべてを解っていたのか、ケヴィンは生まれながらにエヴァに悪意のある反抗心と彼女を苦しめることに異常なまでの執着心を見せます。
ケヴィンはエヴァが抱き上げても泣き止まず、父のフランクリンが抱くとすぐに泣き止み笑顔を見せます。
エヴァと家に二人きりのときは黙ってにらみつけるばかりですが、フランクリンが帰宅すると顔を輝かせ「今日はどんな写真を撮ったの?」と父の仕事の話を聞きたがる可愛い息子に変身します。
この関係性はケヴィンが大きく成長するにつれて深く残酷なものとなっていきます。
エヴァは何度も本当のケヴィンについて夫に相談します。けれども、夫は素直で自分に忠実でなついているケヴィンのことをエヴァが言うような残酷な悪魔のような冷たさを隠し持っているなどとは到底信じることができません。

私のつたない説明ですと、エヴァもケヴィンに相応の報復をしているように感じるかもしれませんが、そうではありません。
息子に反抗され続けても、エヴァはケヴィンへの愛情を放棄するわけではなく常に努力を続けます。その愛情が夫や仕事や第二子の天使のような娘への愛情とは何かが違っていたとしても、ケヴィンを恐れながらも愛していました。
そして、ケヴィンが16歳の誕生日を迎える3日前に、ケヴィンがある事件を起こします。
この事件をきっかけにケヴィンが生まれてからエヴァとケヴィンの間で本当は何があったのかを夫に手紙を書き語り続けるという、夫に宛てた手紙という一人称視点の形式で文章が書かれています。

上下巻から成る長編の作品でしたが、読み終えたくないと思ってしまいさらにゆっくり読むことで、いつもの読書時間より何十倍もかけて読み進めました。

秋の夜長、そして読書の秋にぴったりですので、とてもとても重いお話なのですがもし興味を持って下さったらご覧頂けると嬉しいです。

そして食欲の秋はどうぞ一六珈琲店で食欲を満たして頂けると嬉しいです!

                              スタッフ***





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コメント 4

posaune

一六珈琲店さま
こんにちは。
ちょっと衝撃的なお題だったので、ブログ読ませて頂きました。
読んでみたくなりました。季節も良くなりましたので、今度、是非読んでみようと思います。ご紹介ありがとうございます。
by posaune (2012-10-04 12:55) 

posaune

一六珈琲店さま
早速、本を購入してしまいました!(アマゾンで)
本が到着するのが楽しみです。
一六さんで買ったエルサルバドルをいれて、秋の夜長を、本を読みながら
楽しみたいと思います!!
by posaune (2012-10-06 22:52) 

いちろくこーひーてん

posauneさま
本購入して下さったのですね!ありがとうございます!
ブログを読んで下さるだけでも嬉しいのに、コメントも下さり本も選んで下さり本当にありがとうございます!
私も今日はエルサルバトルをいれて飲もうと思います!
良い読書時間になりますように***
by いちろくこーひーてん (2012-10-08 09:14) 

posaune

いちろくコーヒー店様
久しぶりのコメです。
ご紹介頂いた『少年は残酷な弓を射る』ですが、やっと上巻を読み終え、下巻にはいりました!ただでさえ読むスピードが遅いのに、“重い”題材の本で、私にとっては、とてもエネルギーがいるので、ついつい遠ざかりながらの読書となっています。
ケヴィンと言う少年の人物像は、なかなか理解に苦しむものでした。読んで楽しくなるのではなく、どちらかと言うと、苦しいのですが、ついつい読んでしまいました。エヴァに第二子が誕生し、流れが変わり今後の展開が楽しみです。
そうこうしている間に、新しい本の紹介がありましたね!早く読み終えないと、、、。
by posaune (2012-11-24 00:42) 

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